どんなに方向音痴なでも、地理に疎くても、これさえあれば目的地に早く、確実に着ける。カーナビゲーションは、いま進化の一途をたどっています。
道案内のみならず、地デジやワンセグ対応、DVDビデオ再生、ネットを使っての情報取得などなど、機種選定には使いたい機能を選んで選択できるようになっています。
機能がいろいろあるだけに、機種選定に迷いますよね。
広石モータースでは、ナビ選びのナビゲートもさせて戴いております。
まずは設置場所で選ぶ
機能で選ぶ
カーナビには色々な機能が備わっています。
ナビ製造各社も、それぞれの機能にこだわりや特色を持たせています。
ご自分のニーズに合あったカーナビを選びましょう。
道案内の性能にこだわる
カーナビの最も根源的な機能である道案内。
行き先を入力したら、最も安く、早く目的地まで到着するルートを、瞬時に検索してもらいたいのが使う側の希望です。
ルート検索の方法はメーカによってそれぞれです。
地図データベースのみを使ってルートを探索するものもあれば、地図データーベースに加えて、VICSから得る渋滞情報を加味したり、メーカー独自の渋滞情報をネットから取得し、ルート検索するものもあります。
ルート検索にかかる時間は、おのずと後者のほうが長くかかります。けれども、渋滞を加味して検索してする分、目的地への到着は後者のほうが早くなる可能性があります。
ナビの地図データ
カーナビを製造しているメーカは数あれど、カーナビメーカに地図を供給しているのは、『インクリメントP株式会社』『株式会社ゼンリン』『株式会社昭文社』主にこの3社です。
その更に上流側にさかのぼり、基本となる地図情報を供給しているのは、国土地理院となっています。
それぞれの地図メーカーが、国土地理院の地図を元にデータを加工し、カーナビメーカに提供しているのです。
どこの会社の地図を使っているかによって、ルート検索の精度が変わるかどうかというと、それほど違いがないように感じます。例えば、住宅地の案内に強いといわれるのは『株式会社ゼンリン』ですが、『インクリメントP株式会社』の地図を使ったナビでも『株式会社ゼンリン』の地図を使ったナビと同じように案内してくれます。実際のところ『インクリメントP株式会社』が『株式会社ゼンリン』の住宅地図を無断複製したと訴えられたことがありました。『インクリメントP株式会社』はその事実を認めています。(2005年に和解)
ナビメーカと地図会社
地図会社 | 供給先 |
---|---|
インクリメントP | |
ゼンリン | |
昭文社 |
渋滞回避システム
ルート検索の精度は、上記の通り、使用している地図によってさほど違いがないようです。
違いが出てくるのは、渋滞回避のシステムです。
会員登録した車の走行状態を無線回線でサーバーに集約して各車に提供するシステムや、DSRC(大容量のデータ通信が可能な次世代ETC)を利用して広い範囲のVICS渋滞情報を取得するシステムなどがあります。
システム名 | 採用メーカ | 渋滞回避の方法 | |
---|---|---|---|
スマートループ (有料オプション) | リアルタイムプローブ | ||
G-Book (メーカーライン装着ナビ) (有料オプション) | リアルタイムプローブ オペレーターサービス マップオンデマンド |
||
T-コネクト | マップオンデマンド | ||
インターナビ (メーカーライン装着ナビ) (有料オプション) | リアルタイムプローブ マップオンデマンド |
||
カーウィングス (メーカーライン装着ナビ) (有料オプション) | リアルタイムプローブ オペレーターサービス |
||
広域VICS | 他、ほぼ全メーカー | 目的地までのVICSを受信 |
AV機能にこだわる
いまどきのAVソース
CD・DVD・BRディスク・MP3プレーヤー・USB・SDカード・BlueToothなどなど、音楽・映像メディアの多様化に伴い、ナビもいろいろなメディアに対応してきています。
また、音にこだわる方のために、音質に特化したナビも発売されています。
ナビメーカーも、地図の性能が横並びである分、AV機能で差別化を図ろうという動きがあります。
AVヘッドユニットとしてのナビ
最近では、ダイアトーン・サウンドナビや、ケンウッド彩速ナビなど、音楽再生に特化したナビが続々誕生しています。
多彩なAVソースが再生可能であることはもちろん、MP3などの圧縮音源を補正し本音源に近づけるための回路を持ったものや、ハイレゾ音源に対応したナビもあります。
これらを実現するため、各ナビメーカーは、アンプ回路に組み込む機器をグレードアップしています。
デジタル音源を再生するための基本的なアンプ回路を下図に示します。
また、上図各ブロックの機能を下表に示します。
構成部品 | 役割と性能 | |
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DSP デジタルシグナルプロセッサ | デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサ。音質やイコライザーの性能に影響します。 一般的にはビット数が大きいほど性能が高いとされています。 |
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DAC デジタル-アナログ変換回路 | DSPで調整されたデジタル電気信号をアナログ電気信号に変換する電子回路。 こちらもビット数が大きいほど処理能力が高く、音源を忠実に再現するといわれています。 |
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LPF ローパスフィルタ | 音源の特定周波数をカットする回路です。 ノイズカットなどに使われます。 高級ナビになると「各スピーカに2個づつ」など設置数が増えます |
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で、結局どのナビの音がいいの?
これが一番難しい質問です。
高性能な音楽再生用アンプを持ち、音質に特化して設計されたナビがいいのは確かですが、やはりその分高価です。
また、メーカーそれぞれに音の特性があり、お客様個人個人の好みもあります。
ドンシャリ系のアメリカンオーディオがお好きな方、音源を忠実に再現するハイファイオーディオがお好きな方、それぞれですし、普段お聞きになる音楽のジャンルによって得意不得意もあります。
広石モータースでは、デモカーにいろいろなナビを取り付けています。音が気になる場合は、ぜひ、普段お聞きになっているCDをお持ちください。聞き比べることにより、自分の好みが見えてくると思います。
また、ナビ本体は普通のものにして、「スピーカーでなんとかする」という方法もあります。スピーカーに関しては、『Eiju スピーカー』のページで詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。