エンジンオイルってどうしてメンテナンスフリーじゃないの?
最近、トランスミッションオイルや、エンジン冷却液は10万キロ交換不要や、20万キロ交換不要のほぼメンテナンスフリーともいえるものが登場しています。
けれど、エンジンオイルは相変わらず一定期間での交換が必要です。
それは、なぜか?
エンジンオイルがさらされる環境が過酷なうえに、いくつもの役割を果たしているからです。
エンジンオイルの過酷なおしごと
エンジンオイルの職場はエンジン内部となりますが、ここでのおしごとは過酷です。
2000度ほどにもなる燃焼ガスにさらされたり、毎分7000往復もするピストンとシリンダーの間に入ったり、かと思えばガソリンが燃えたあとのカス掃除をさせられたり・・・・・・。
まさに、『高温』・『過酷』・『汚い』、がそろった3Kブラック職場です。
そんな職場で毎日働いていると当然のことながら疲労が蓄積します。
ある程度働いてもらったら交代してあげないと、エンジンオイルが仕事をリタイヤして、文字通り職場(エンジン)が上手く回らなくなってしまいます。
では、エンジンオイルはどんな仕事をしているのでしょう。少し詳しく見ていきましょう。
エンジンオイルの仕事
潤滑
エンジン内部(シリンダー内)では「ピストン」を始め、「クランクシャフト」や「カムシャフト」などが1分間に数百~数千回転の高速運動をします。そのために生じる金属同士の摩耗や焼き付きなどを軽減するため、エンジンオイルで潤滑する必要があります。
密封
エンジンオイルは、圧縮ガスや爆発ガスが漏れないように、ピストンとシリンダーの隙間を埋める役割を果たしています。
エンジンオイルの潤滑の仕事が十分に果たせないと、ピストンとシリンダーが共に磨耗し、隙間が大きくなってきます。そうすると、オイル漏れしていないのにオイルが減るという現象が起こります。
隙間がオイルではシールできないぐらいに広がり、オイルが燃焼室に入り込み、ガソリンといっしょに燃えてしまっていることが多いです。
洗浄
エンジンは燃焼や回転運動によって、様々な汚れ(スラッジ)が発生します。この汚れが溜まると、エンジンの性能を低下させるだけでなく、エンジンの寿命の低下にも影響します。エンジンオイルには、これらの汚れが特定の場所に留まらないように自ら汚れを吸着したり、分散することも重要な役割となっています。
エンジンオイルが黒く汚れていくことは、仕事をしている証です。
冷却
エンジン各部は燃焼や摩擦によって、とても高温な状態になっています。エンジンオイルには、これらの高熱を冷却する役割も担っています。
防錆
エンジン内は燃焼の熱によって、とても高温な状態になっています。そのため、外との温度差などにより水分が発生しやすく、それが「錆」の発生原因にもなっています。
エンジンオイルはサビを防ぐバリアの役割も担っています。
オイルエレメントの仕事
エンジンには、オイルエレメントという部品が取り付けられています。
オイルエレメントは、エンジンオイルの頼りになる相棒です。
エンジンオイルが過酷な現場で集めてきたススや汚れをキャッチしてくれます。
オイルエレメントが高性能だと、エンジンオイル自体が楽になりますし、エンジン内部も清浄に保てます。
オイルエレメントは純正を使おう!
オイルエレメントはスバルが作ったものを使うのが通常ですが、この世知辛いご時勢ですから、純正以外の互換部品が存在します。プリンターの非純正互換インクと同じで、ちょっと安いです。
オイルエレメントはぜひ純正を使いましょう。
互換エレメントは、写真のようにろ過紙の分量が少ないです。ろ過紙が少ないということは、キャッチできる汚れも少ないということです。つまり、十分な性能が発揮できない可能性が高いのです。
ヒロモのエンジンオイルラインナップ
ヒロモでは3種類のオイルを取り扱っております。
近年ではお車の省燃費化が進み、燃料少なめでエンジンを燃やす、燃焼の「リーン化」が進んでいます。
これは省燃費にはよいのですが、燃焼温度が上がってしまうというデメリットもあります。
このため、エコカーには、燃焼温度の上昇に対応し、かつ低粘度で、攪拌抵抗が少ないオイルが最適です。
また、逆にスポーツカーなどでは、ここ一発の燃焼圧が高くなるので、あらゆる温度で粘度を保てるオイルが必要になります。
お車にマッチしたオイルを選びましょう。
価格
オイルのみ |
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オイル&エレメント交換 |
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